BTA2024受賞商品発表!二次審査進行中

子育てをテクノロジーでサポートする商品・サービスが集まった「BabyTech® Awards 2023」。見事大賞を受賞したのは…?

本記事のポイント
  • BabyTech® Awards は、子育てに関わる全ての人の負担をテクノロジーで軽減するサービスのなかで、特に優れたもの表彰し世間に広めていく目的でつくられた
  • 2023年は前年よりさらに規模を拡大。12の部門と2つの特別賞が設けられた
  • イベント会場には、大賞、優秀賞、特別賞をとったサービスを実際に体験できるブースが設置され大盛況となった

2023年11月21日、東京産業貿易センター浜松町館にて「BabyTech® Awards 2023 授賞式」が開催されました。今年で、5年目を迎えるBabyTech® Awards。前年に増して多くのサービスが出揃った今回は、表彰の部門数も増えて、これまで以上の賑わいとなりました。この記事では、授賞式当日の会場の様子や、受賞サービスの詳細、受賞者の喜びのコメントなどをご紹介します!

「ベビーテック」をもっと身近で当たり前のものに

「ベビーテックとは、赤ちゃんとテクノロジーを組み合わせた造語で、そこには『育児に関わるすべての人をテクノロジーで支えていきたい』という願いが込められています」。開会式でベビーテックが目指すものについて語るのは「BabyTech® Awards」を主催する株式会社パパスマイルの永田哲也代表です。

ベビーテックに込めた思いについて語る永田代表

「人が主体の育児だと、穴が空いてしまう部分、手が届かないところ、人ではなしえない分野があります。そういった部分を、ICT、IOT、家電、AI、ロボットなどのテクノロジーが担うことで、パパとママ、子育てに関わる方の負担を減らし、理想の子育てや心の余裕、子育てに関わる人の笑顔とゆとりにつながるのではないかと考えています。

BabyTech® Awardsを通して、ベビーテックが社会に浸透し、単なるソリューションではなく、日常にある当たり前になって欲しいと思います。その先に、子どもたちが健やかに成長してくれる未来、大人たちがポジティブに育児に関われる社会があるのではないでしょうか?」

今年で5年目となるBabyTech® Awards

続いて登壇したのは、BabyTech® Awardsをスポンサーとして長らく支えている、株式会社赤ちゃん本舗の味志謙司社長。マタニティ・ベビー・キッズ用品の専門店として、全国120店舗以上で子どもやその親と向き合って来た体験を語ります。

ベビーテックに大きな可能性を感じると語る味志社長

「私たちも日々の仕事のなかで、多くの方の子育てに寄り添ってきました。そして、妊娠、出産、子育てといったそれぞれのフェーズに多くの課題があることを実感していいます。ベビーテックは、パパやママの子育てをサポートすることができる画期的なものだと確信しています。ぜひ、これを機会に多くの方にベビーテックを体験していただき、身近に感じていただきたいですね!」

受賞者の喜びの声と各サービスの魅力を紹介!

盛大な拍手に包まれて幕を閉じた開会式。ここからは、本日のメインイベントであるBabyTech® Awards 2023大賞授与式の始まりです。

カテゴリー別に部門に分けて、選考を行う「BabyTech® Awards 2023」。2023年は昨年のものに加え、社会的なニーズや時事問題から「送迎用バス置き去り防止を支援する安全装置」と「キャリア支援」「男性育休支援(※)」の3部門が追加されました。部門ごとに大賞を受賞した商品・サービスを、喜びのコメントを見ていきましょう!(※)今回は、優秀賞のみで大賞はなし。

授乳と食事 部門大賞受賞(株式会社sketchbook・代表取締役CEO多田出 昇さん)

「baby’s fun!」

保育園の給食をサポートしてくれるサービス。「献立立案」「ミールキットの発送」「食育コンテンツ」を網羅し、子どもたちの健康や食育に大きく貢献します。

「大賞をいただき、ありがとうございます!子どもと子どもに関わる全ての人をハッピーに、という思いで保育園の給食をDX(デジタルトランスフォーメーション)、効率化する仕事をしています。栄養バランスの取れた献立作りや、ミールキットの配達によって、保育園の先生たちが子どもたちに食べる楽しみを伝える余裕や時間が生まれたらと考えております。これからはbaby’s fun!で蓄積したデータをママやパパに還元できたらと考えていますので、どうぞよろしくお願いします!」

妊活と妊娠 部門大賞受賞(株式会社ポーラ・産後ケアプロジェクトリーダー 馬場 喜美子さん)

「産後ケアアプリ mamaniere(ママニエール)」

独自の顔分析技術によりママの心と身体の状態を分析し、現在の状況におススメなケアや情報を提案してくれるアプリ。複数の産後ケアサービスと連携し心身の不安定な時期をサポートします。

「mamaniereは『ママによるママのためのアプリ』ということを軸に置いた、産後、自分のケアを後回しにしてしまいがちなママのために作ったアプリです。産後のママやパパ、そして75社もの企業様の参画があって2023年の7月のリリースにこぎつけることができました。アプリが形になる前から、協賛いただいた企業様や、社内でも前例のない取り組みに背中を教えてくれた方々、メンバーたちにこの場を借りて、感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました」

子どもの学びと遊び 部門大賞受賞(株式会社トラーナ・代表取締役 志田 典道さん)

「トイサブ!」

100万件のユーザーレビューに基づき、お子さん一人ひとりに合わせたおもちゃをレコメンドしレンタルする玩具サブスクリプション。

「弊社は『幸せな親子時間を増やそう』ということをコンセプトに活動しています。『トイサブ!』をリリースしてから8年。現在は4〜5万人の方にサービスをご利用いただいており、豊富なデータが蓄積されている状態です。お子さんとおもちゃに関するデータを使い、最適な玩具をお送りすることで、親子の幸せな時間を増やせたらと考えています。この受賞を機会に多くの方と繋がりを作って、少子高齢化の閉塞感を打破していけたらと考えています。これからもよろしくお願い致します!」

安全対策と見守り一般 部門大賞受賞(シースター株式会社・広報部課長 山藤 和將さん)

「乳児用体動センサ ベビーアラーム E-202」

おむつ装着型乳児用体動センサ。機能を体動監視に絞ることでデバイスが苦手な方にもわかりやすく、かつ低価格で導入しやすくなるよう心掛けたSIDS対策商品。2024年1月1日発売予定!

「はじめまして、当社は『Healthcare for Baby』という理念の元、ベビースマイル といった電動鼻水吸引器など、ホームメディカルという分野での製品開発をしております。今回は、体動センサを大賞に選んでいただき、誠にありがとうございます!今後も、多くのお子さまが、幼少期からの適切なケアを受けられるよう、ベビーテックの分野を盛り上げていきたいと思います」

送迎用バス置き去り防止を支援する安全装置 部門大賞受賞(株式会社サムライソード・代表取締役 比企 良公さん)

「B-004 見守りシステム『サスティナモーション』安全装置(SM-AS)」

国交省ガイドライン適合の自動検知式安全装置。取付用ケーブルもワンパッケージ化し1台あたり2時間での設置が可能。

「当社は、デジタルサイエンス、映像制作、プロモーション支援といった事業に取り組んでおります。これまで培った技術力を用いて、社会に貢献できないかと考えていたときに、2022年のバスに園児が取り残され熱中症でなくなってしまう悲しい事件を耳にし、すぐにサスティナモーションの製作に取り掛かりました。今後も、保育業界に貢献できたらと考えております」

健康・毎日のお世話 部門大賞受賞(歯っぴー株式会社・代表取締役 小山 昭則さん)

「デンタルライト(Dental Light) ~新しい歯垢の可視化方法と歯垢除去の促進~」

QLF法によるプラーク視認をコンパクトかつ廉価に再現できるフィルタを含めたデバイス。目視することで効率的に歯垢を除去でき、「みがきすぎ」による弊害も防ぐことができる。

「このデンタルライトは、小指より小さく、持ち運びもとても楽なものです。もともと30代以降の方向けにお口の健康を守るアイテムとして開発されましたが、行政の方とのつながりから、子育ての支援として何かできないか考えたとき、お子さまにもご利用いただけるのではないかと思い、アワードに応募させていただきました。今回の受賞を機会に、今後も体の入り口である、お口の健康から全身の健康を守っていけたらと考えております」

記念・記録・思い出 部門大賞受賞(CreativePocket株式会社・代表取締役 福田 慎也さん)

「ぷにっとおててメモリー」

赤ちゃんが手をぎゅっと握り返す「把握反射」の感覚を思い出に。インクでスタンプを押す手形、足形とは異なり、人肌に近い感触になる樹脂を使用し、赤ちゃんや子どもの成長記録として手形足形を立体で感触も残せるキット。

「弊社は現在で、現在4期目のスタートアップ企業。さまざまな企業様のなかで、このような素敵な賞をいただき、誠にありがとうございます!赤ちゃんの手形をインクや石膏で残すというのはよく聞きますが『ぷにっとおててメモリー』では、赤ちゃんがぎゅっと手を握り返す把握反射に近い感触を実現することができました。ぜひ、ブースに遊びにきていただき、ぷにぷに感を体験してください!」

保育ICT部門大賞受賞(株式会社ネクストビート・執行役員CFO/保育士バンク!パレット・コネクト事業責任者 野木 良敬さん)

「保育士バンク!パレット」

保育施設専門の職員マネジメントツール。エンゲージメントサーベイ(施設・法人への共感性や関係性、信頼性の可視化)で人材流出を防ぎ、保育士の定着、マネジメント課題を解決に導く

「この度このような素晴らしい賞を、ありがとうございます!もともと弊社は、保育士さんと保育園をマッチングする人材紹介サービスをしていたのですが、そのなかで、保育士さんの職場環境の過酷さを知り、なんとかできないかという考えのなかで、サービスを作ってまいりました。今後も、保育園様の経営を後押しし、保育士さんのやりがい、パパやママの安心につながる、『三方良し』のサービスを作って行けたらと考えております」

キャリア支援 部門大賞受賞(株式会社mog・代表取締役 稲田 明恵さん)

「ママボランを中心としたワーキングママのキャリア支援サービス」

育休中のワーキングマザーが、他社でインターンをする「ママボラン」を中心とした、ワーママが自身のキャリアについて考え可能性を広げるオンラインサービス。

「株式会社mog(もぐ)の稲田と申します。mogは「ママ、お仕事、頑張って」の頭文字を取ったものなのですが、女性が産後も働き、自己実現することを支援したいという思いの元、会社を立ち上げました。

大賞をいただいた、『ママボランを中心としたワーキングママのキャリア支援サービス』は、育休中のママさんがNPOやスタートアップでボランティアできるもので、休業期間のキャリアをブランクにするのではなく、むしろプラスにするものだと考えています。今後も働くお母さんを笑顔にすることを通じて、良い家庭や会社を作っていきたいと考えております」

保護者支援サービス一般 部門大賞受賞(一般社団法人ペアチル・代表理事 南 翔伍さん)

「似た境遇のひとり親同士が繋がれ相談し合えるトークアプリ「ペアチル」」

全国の多様な境遇におかれた、ひとり親の方同士で子育て・仕事・家計・家事などの雑談や相談を気軽にできるトークアプリ。

「ペアチルは、ひとり親の方に特価したアプリです。望んでもいないにもかかわらず、孤独になっているひとり親の方が多くいらっしゃるなかで、自分と同じひとり親世代とつながることで、献立から子育ての相談など、さまざまなことを共有しあえたらと考えております。今後は、ChatGPTのように一人親の方が一行入力すれば、必要な情報にすぐアクセスできる機能をつけるべく、奮闘しております。これからもどうぞよろしくお願い致します」

育児家事向け家電部門大賞受賞(シャープ株式会社・主任 吉田 麻里さん)

「ヘルシオ ホットクック」

家事を省力化しつつ家庭でおいしい手作り料理を簡単に作りたいというニーズに応えた自動調理鍋。これまで鍋につきっきりでしかできなかった「かきまぜ」「火加減」を自動制御する。レシピのダウンロード機能やレコメンド機能も。

「素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます!ヘルシオ ホットクックの魅力は、食材と調味料を入れておけば、機械が、かき混ぜや火加減まで調節してくれて、自動でお料理が出来上がるところ。ママやパパがキッチンに立って料理する時間を大幅に減らすことができ、それをお子さまとの時間に充てることができます。

2023年の9月には累計60万台となり、多くの方にご使用いただいておりますが、今後も更に使いやすいアイテムにしていけたらと考えています!」

アカチャンホンポ賞受賞(株式会社バッファロー・事業本部 コンシューママーケティング部 部長 中村 智仁さん)

デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」

デジカメやスマホで撮影した写真・動画を保存し、テレビで誰でも簡単に見返すことが出来るデジタルフォト・アルバム。

「株式会社バッファローは、パソコン周辺機器の会社で、創業48年になります。あまり赤ちゃんとは関係ないイメージを持たれる方も多いかもしれません。今回特別賞をいただいた、『おもいでばこ』は、弊社の通信、データ保存の技術を活かして世の中に貢献したいという思いから生まれた商品です。見つけて、認めてもらって、本当に嬉しいです。今後も世の中の役に立つ商品を作り続けていきたいと思います」

特別賞(パパママコミュニティ賞)(雲云テクノロジー株式会社・CEO Brian Linさん)

「CuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット」

20以上の多様な機能を搭載した赤ちゃんの睡眠時見守りカメラとセンサーパッドのセット。顔が覆われる、寝返りから戻れない等を検知し通知。今年は咳き込み検出機能追加や検知精度の強化など5種類以上の機能拡充を行った

「特別賞をいただき、ありがとうございます。私たちは、全ての赤ちゃんの安心・安全が守られるべきであるという考えのもと、従来のベビーモニターの概念を一新できるよう取り組んで来ました。ただ画像や写真を取るのではなく、パパママの子育てという『旅』を見守り、サポートしてくれる存在がCuboAiです。

最新の製品であるベビーセンサーパッドには、高度なモーションセンサーテクノロジーが搭載されています。CuboAi Plusスマートベビーモニターとのセット商品である『CuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット』は、これまでにない安心と安らぎを与えてくれると確信しています」

実際にベビーテックの商品・サービスを体験できるブースも大盛況!

当日は、授賞式に加え、実際に受賞したサービスを体感できるブースも設置され、こちらも賑わっていました。ベビーテックに対する関心の高さが感じられますね!

大賞受賞のサービス以外にも、英語を直感的に学べるアプリや、エコー写真をインテリアとしてお洒落に飾れるポスターなど様々なアイテムが並んだブース。自分たちが使うものとしても、気がきいたプレゼントとしても喜ばれそうなサービスが揃いました。

大賞受賞者によるプレゼンも、和やかな雰囲気のもと行われました。各社の発表者の熱意が伝わってきます。

参加者や利用者からの質問に、笑顔で答えるスピーカーの皆さん。なかには「こんな風に使っていますよ」という質問に「それはいいですね!」と応える場面も。ユーザーと交流できるところもアワードのならではの魅力です。

大盛況のうちに幕を閉じた、「BabyTech® Awards 2023」表彰式。今回も、画期的なサービスが沢山出揃いました。今後も、BabyTech® Awardsにより素晴らしい商品が多くの人に知れ渡れたらと思います。皆さんも、気になるアイテムやサービスがありましたら、ぜひチェックしてみてください!

見事大賞に選ばれたサービスはこちら!

多数の応募のなかから、見事大賞を受賞したのは下記のサービスです。

部門名大賞受賞サービス名受賞企業
授乳と食事 部門baby’s fun!株式会社sketchbook
妊活と妊娠 部門産後ケアアプリ mamaniere(ママニエール)株式会社ポーラ
子どもの学びと遊び 部門トイサブ!株式会社トラーナ
安全対策と見守り一般 部門乳児用体動センサ ベビーアラームシースター株式会社
送迎用バス置き去り防止を支援する安全装置 部門B-004 見守りシステム『サスティナモーション』安全装置(SM-AS)株式会社サムライソード
健康・毎日のお世話 部門デンタルライト(Dental Light) ~新しい歯垢の可視化方法と歯垢除去の促進~歯っぴー株式会社
記念・記録・思い出 部門ぷにっとおててメモリーCreativePocket株式会社
保育ICT部門保育士バンク!パレット株式会社ネクストビート
キャリア支援 部門ママボランを中心としたワーキングママのキャリア支援サービス株式会社mog
保護者支援サービス一般 部門似た境遇のひとり親同士が繋がれ相談し合えるトークアプリ「ペアチル」一般社団法人ペアチル
育児家事向け家電部門ヘルシオ ホットクックシャープ株式会社
特別賞(アカチャンホンポ賞)デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」株式会社バッファロー
特別賞(パパママコミュニティ賞)CuboAi 赤ちゃんねんね見守りセット雲云テクノロジー株式会社