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場所を選ばず、子どもたちが学習習慣を自然に身につけられる! 「ドラキッズオンライン」

本製品のポイント
  • インターネット環境さえあれば、好きな場所で学習できるオンライン教育!
  • 子どもたちが大好きなドラえもんと一緒に、幼児教育のプロの先生が教えてくれる
  • 授業内容は詰め込み学習ではなく、子どもが自然と興味を持つよう工夫されている

今回ご紹介する「ドラキッズオンライン」は、zoomを使って場所を選ばず受講できるオンライン教育サービス。子どもたちに大人気のドラえもんをモチーフに、双方向型のライブレッスンと⽉に1冊届くワークブックで基礎学習を⾏う、新しい学習スタイルを提案しています。

そんな同サービスは「BabyTech® Awards 2022 子どもの学びと遊び部門」で優秀賞を受賞しました。そこでBabyTech.jp編集部は「ドラキッズオンライン」のブランド・マネジャーである藤澤裕佳さん(以下、敬称略)に取材を行い、同サービスの概要や開発の経緯、今後の展開について伺いました。

(お話を伺ったのは)

株式会社 小学館集英社プロダクション
藤澤裕佳(ふじさわ・ゆか)さん

zoomを使ったライブレッスンとワークブックで、ドラえもんと楽しく学べる!

編集部:本日はお忙しいところ、大変ありがとうございます。さっそくですが、「ドラキッズオンライン」の概要について伺えますか?

藤澤:ドラキッズオンラインは、幼稚園の年少さんから小学3年生を対象としたオンライン教育サービスです。月3回・1回あたり40分のzoomを使ったライブレッスンと、ご自宅に毎月届くワークブックで構成されています。ライブレッスンの講師はドラキッズ教室(編集部注:株式会社 小学館集英社プロダクションが全国に100カ所ほど展開している幼児教室)も担当しており、豊富な幼児教育の経験に加えて、オンライン教育のための特別な研修を受けています。

ドラキッズオンラインでは特定の教科を学習するのではなく、教科横断型の「テーマ楽習」という方式をとっています。これは毎月なにかしらのテーマを設定し、講師と子どもたちがライブレッスンで双方向のコミュニケーションを取りながら、そのテーマについて理解を深めていくものです。

インターネット環境があればどこでも楽しく学べる!

編集部:具体的にはどのようなことをするのですか?

藤澤:たとえば、テーマに基づいて家の中にあるものを探す「おうち探検」という活動を行ったりしています。活動を通じて文字や形、色や数について学ぶなど、もじ・かずの指導に縛られない学習方法を組み立てています。そのほか、月1回お届けしているワークブックに取り組む時間も10分ほどあります。ライブレッスンのオープニングとエンディングで流れるムービーには、ドラえもんが登場します。

編集部:おうち探検では、子どもたちが画面から離れて実際に家の中を歩き回るのですか?

藤澤:はい。「黄色いものを集めてこよう」というテーマであれば、家の中にある黄色いものをたくさん集めてもらいます。そして講師やほかのお友だちに対して、「いくつ黄色いものがあったか」「どんな黄色いものがあったか」などを発表してもらったりします。

編集部:画面があれば、そういうコミュニケーションができますね!

藤澤:「うちにも同じものがあるよ!」「それも黄色いね!」といった対話が行われています。このようなライブレッスンを日常的に行うことで、家庭の中にさまざまな学べるきっかけがあることに気づいていただけたら、と思っています。

編集部:授業が終わったあと、家庭で同じように続けることもできますね。

藤澤:「おうち探検」を気に入ってくださっているお子さんは多いです。クリスマスであれば「家の中にある赤と緑のものを探そう!」など、いろいろ応用できます。

講師の先生と楽しく会話しながら授業が進められる

編集部:ライブレッスンでのワークブック学習とは、どのようなものですか?

藤澤:まず、講師がワークブックの問題を説明し、子どもたちにワークをやってもらいます。それを画面に映してもらってできていることを確認し、保護者の方にマルをもらってね……という流れで進めています。

毎月送付されるドラキッズオンラインのワークブック

編集部:画面があるので、ちゃんとできているかどうかを講師の皆さんが確認できるのですね!

藤澤:はい。講師側も画面上にワークブックの問題を映しておき、ペンで子どもたちに注目してもらいたい部分を指し示すなどの工夫をしています。

また、このような月3回・年間36回のライブレッスンのほか、2022年にはオンラインでドラえもんの誕生日をお祝いするイベントやハロウィンイベント、クリスマスイベントを行いました。イベント中に工作をして子どもたち同士で見せ合う時間などもあり、大変にぎやかに盛り上がりました。

編集部:それは楽しそうです! イベントの参加費用や参加人数はどれくらいですか?

藤澤:参加費は無料です。イベントについては通常の授業で学んだ成果を楽しみながら発表できる場、と位置付けています。参加人数はおよそ30〜40名ほどでした。

詰め込み式教育ではなく、子どもが自然に興味を持つ総合的学習スタイル

編集部:「ドラキッズオンライン」の特徴は、どういったものがあるでしょう?

藤澤:教室タイプのドラキッズとも共通していますが、教科横断型の授業が最大の特徴だと思います。一般的に教科別のワークブックに黙々と取り組むことが多いと思いますが、ドラキッズオンラインでは各月のテーマに基づいた講師と子どもたちのコミュニケーションを重視しています。

たとえば、「郵便のしくみを知る」というテーマの月は、「手紙を書いて送ることでお友だちに自分の気持ちを伝えることができるんだよ」といった説明をしつつ、実際に講師が子どもたちの自宅にハガキを送ります。

編集部:それは面白いですね!

藤澤:ハガキには、「好きな食べ物はなに?」「最近うれしかったことは?」といった子どもたちへの質問などが書いてあります。そうすると手紙・ハガキというものがどういうものか、切手が貼ってあって、手書きの文字が書いてあって、消印が押してあって……という実物に触れることで、子どもたちは文字や数にも興味を持ってくれます。これは文字や数を個別に勉強するやり方では、なかなか生まれない効果ではないかなと思います。

1ヶ月に3回の授業のうち、最初の授業で郵便の仕組みを説明し、次の授業までに講師からのハガキが届くようにしています。これは子どもたちにも事前に知らせていないので、とても驚いてくれます(笑)。そして届いたハガキを見ながら、切手を貼る場所や住所を書く場所、送る相手のことを考えながら文章を書くんだね……といったことを学びます。さらに3回目の授業では、自分だったらどんなお返事を書くか発表する、という流れです。

編集部:以前、うちの4歳の娘にも郵便の仕組みを教えようとしましたが、なかなかうまくいきませんでした。ドラキッズオンラインの方法なら、すぐに理解してくれそうです。

藤澤:本物の郵便を使った学習は、オンラインならではかもしれません。「郵便」というテーマから、「手紙の仕組みを知る」「文字について知る」「返事を考えて発表する」ということが学べ、講師は子どもたちが文章として発表できるように手助けをします。

編集部:ありがとうございます。そのほかの特徴はいかがですか?

藤澤:やはり「ドラえもん」が登場するところですね。ライブレッスンのオープニングとエンディングに登場しますし、お問合せいただくきっかけも、お子さんがドラえもん好きで……ということが多いです。

また、ドラえもんや「まめドラ(編集部注:ドラキッズのオリジナルキャラクター)」が描かれた「アピールカード」というアイテムがあります。「いいね!」「OK!」「聞こえない」などのメッセージが書いてあり、このカードをライブレッスンで画面に表示することで、自分の気持ちをアピールできます。恥ずかしがり屋で、うまく言いたいことが言えないお子さんでもオンライン上でさまざまな表現ができるわけです。これらも子どもたちが楽しく学ぶことに一役買っているのではないかな、と思います。

ドラキッズオンラインで使われているアピールカード

編集部:アピールカードも、オンライン授業ならではの仕組みですね。

藤澤:子どもたちがお友達の発表を聞き終えたあと、「いいね!」というアピールカードを掲げている様子はとても微笑ましいですよ。双方向のコミュニケーション能力や傾聴力の育成にもつながりますし、「ほめられてうれしい」「認められてうれしい」という気持ち(自己肯定感)も育ちます。

「幼児教育のプロの経験」+「オンライン教育ならではの工夫」が満載!

編集部:ドラキッズオンラインは2021年4月にスタートされたとのことですが、開発の経緯や苦労された点などを伺えますか?

藤澤:ドラキッズの教室は北海道から九州まで展開しているものの、どの地域にもまんべんなくある訳ではありません。やはりお子さんが多い都市部に集中しています。その結果、都市部以外の保護者の皆さまから、「ドラキッズの教室は近くにありませんか?」というお問合せをいただくことがたびたびあったのです。

そうした教室がない地域に幼児教育をどう届けるか、と考えて生まれたのがドラキッズオンラインでした。そして新型コロナによって各家庭のオンライン環境が充実したことも背景にあり、このタイミングでオンラインの教室サービスを提供していきましょうという流れになりました。

編集部:たとえば、離島などでドラキッズの教室をオープンするのは難しいと思いますが、オンラインなら同じ内容の授業が受けられますね。私は千葉県在住で、やはり東京のような幼児教育の施設は少ないと感じていたので非常にありがたいです。

藤澤:おっしゃる通り、まず先生がいらっしゃらない地域に教室は開けませんが、オンライン教室ならインターネット環境さえあれば島でも海外でも受講が可能です。これまでお断りせざるを得なかったお問合せに、「どこにお住まいでもオンライン教室で幼児教育が受けられます」とお答えできるようになったのは、とてもうれしいことです。

また、ドラキッズオンラインのサービスを始めて気づいたことですが、18時台や19時台、20時台の年少・年中・年長コースを開講できました。その結果、共働きをされているご家庭からの利用が増えました。これはドラキッズの教室がある東京などの大都市圏であっても同じ傾向です。

平日の日中に送迎できない・近隣の教室で土日に空きがない・遠距離で送迎に時間がかかる……といった障害を、オンラインにすることで乗り越えられたと言えるでしょう。保護者の方が帰宅し、夕食の支度などをされている間に自宅で教育が受けられる、というところが魅力としてお伝えできたのかな、と思います。

編集部:最近は共働き家庭の方が多数派ですから、非常によく分かりますね! ところで、ドラキッズオンラインの講師の皆さまはドラキッズ教室でも教えておられるということですが、オンラインならではの苦労があったのではないでしょうか?

藤澤:一番のハードルは、講師の方たちにIT機器類が苦手という方が多いことでした。幼児教育にはまったく不安はないのですが、とにかくパソコンやマウスを使うこと、画面共有などの操作をすることへの不安感が強かったです。

編集部:保育園や幼稚園へのIT機器導入でも、同じような話をよく聞きます……。

藤澤:先生が自信を持って教育サービスをお届け出来るよう、パソコン・zoom・メールの使い方をマンツーマンでお伝えしていきました。それらに不安感がなくなったところで、実際のレッスンを持っていただいています。

編集部:なかなか大変なことですね……。

藤澤:また、教材の見せ方などは「パソコンの画面」というワクがあるので工夫が必要です。そこで毎月、講師の皆さんとワークショップを開いて「こんなふうにしたら子どもたちが喜んでくれた!」という画面の使い方やzoomの機能の使い方を共有しています。講師の皆さんと一緒に、いかにパソコン画面を使って子どもたちに楽しんでもらえるかの工夫やスキルアップに取り組んでいます。

編集部:やはり子どもを画面に集中させ、飽きさせないテクニックをいろいろ研究されているのですね!

藤澤:受講を始めて最初の1ヶ月ほどは、子どもたちもパソコンの前にいることができず画面から消えてしまうこともあるのですが、1ヶ月後には年少さんであっても1人で受講できたりします。

編集部:それは親としては大変助かりますね(笑)。また、子どもがどんな教育を受けているか、間近に見ることができるのはとてもありがたいです。

ドラキッズオンラインは子どもたちを自然に集中させてくれる

場所・時間を選ばないオンライン教育は、学習の習慣づけに最適!

編集部:実際にドラキッズオンラインを利用されている方、また講師の皆さんからの感想を伺えますか?

藤澤:繰り返しになりますが、保護者の方からは自宅で幼児教育を受けられるのは魅力的というお話をいただいています。また、オンラインの勉強は場所・時間を選ばないので、学びを継続できる点が良いというお話もあります。たとえば、旅行先や車の中で受講されるお子さんもいらっしゃいました。ほかには、「おうち探検が好き」「ドラキッズオンラインを続けてきたことで、小学校に上がったとき算数がよくできたので先生に褒められた」というお話も聞いております。

編集部:継続した学習の習慣を身につける効果は素晴らしいですね。また、先ほど伺った教室への送迎がないという点も、保護者には本当にありがたいと思います。

ドラキッズオンライン受講中の画面イメージ

授業後に先生やお友だちとおしゃべりできる「雑談空間」が登場するかも?

編集部:最後に、今後のドラキッズオンラインの展開について伺えますか?

藤澤:コミュニケーションが月3回のzoomに限られていますので、zoom以外のところで子どもたちとコミュニケーションできる場を作れないかな、ということを考えています。

編集部:それは会場を借りて、イベントを開催するということでしょうか。

藤澤:リアルではなく、オンラインで繋がる仕組みを考えています。というのも、zoomの場合、授業外の雑談ができません。授業が終わったら、「さようなら!」とすぐ退出ボタンを押してしまいます。教室であれば、「これから◯◯に行くんだよ」というようなお話もでき、それが子どもたちの状況や悩みを把握するために重要でした。また、講師と子どもたちの距離感を縮める効果もありました。そんな授業外でコミュニケーションができる場、雑談ができる場を作ることはできないか……と考えています。

取材を終えて

4歳の娘を毎週土曜日に幼児教育教室に通わせている共働き家庭の記者としても、ドラキッズオンラインに大変興味が湧きました。やはり往復2時間かかる送迎がゼロになるのは魅力的です。また、幼児教育のプロによる教え方や子どもとの接し方を間近に見ることができるのは、非常に家庭学習の参考になるのではないでしょうか。幼児教育に関心をお持ちの方は、ぜひ検討に入れてみてくださいね!

「ドラキッズオンライン」 公式ホームページ
https://dora-kids.shopro.co.jp/course/sougou/online/