BTA2023受賞商品発表!

コドモン、保育園におけるオンライン研修の利用調査を実施。回答施設の8割が利用経験あり、受講テーマの幅が広がり学習意欲の向上へ

編集部より

保育ICTサービスで高いシェアを誇るコドモンさんが、同サービス利用中の全国の保育施設を対象にオンライン保育研修の利用調査アンケートを実施しました。オンライン研修の利用経験は8割を超え、さらに95%が役に立ったと回答。場所を選ばず学ぶことができることが好意的に受け止められています。

それでは詳細をプレスリリースから見ていきましょう。

— 下記はプレスリリースからの内容です —

保育園におけるオンライン研修の利用調査

株式会社コドモンは、こども施設向けICTシステム「コドモン」をご利用の全国の保育施設を対象に、オンライン保育研修の利用調査アンケートを実施いたしましたので結果をお知らせいたします。

【アンケート概要】

  • 調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
  • 調査方法:メール案内、WEB回答方式
  • 調査期間 : 2022年 1月17日 – 2022年1月30日
  • 回答数: 252件
  • 調査会社:株式会社コドモン

【アンケート結果サマリー】

*対象者の83.8%が保育者向けオンライン研修に「参加したことがある」と回答。

*オンライン研修参加者のうち、95.3%が役に立ったと回答。場所を選ばず受講できるという物理的要因が多く、その中でも地方の施設は交通費や宿泊費をかけて首都圏まで出向いていた手間が省けたという意見も。

*全体の31.6%は「オンラインのほうがより学びやすい」と感じており、オンライン研修は時間や場所を選ばないため、複数の研修を受講することが可能であり知識量が増えることなどがメリットと回答。

*受講環境で改善したい点としては「時間確保」「場所(園内に適したスペースがないなど)」「ツールやネットワーク環境」などがあげられる。

*オンライン研修に参加したことがない施設のうち83%は、時間やスペースの確保といった課題を解決できれば、オンラインでの研修参加を希望。

*73%がオンラインでの新卒向け研修を利用したいと回答。自施設だけでは充分な新卒向け研修を整えられない等の悩みがあるなか、オンライン研修を実施することができれば、大きなメリットがあると考えられる。

*71.8%がオンラインでのキャリアアップ研修を受講したことがあると回答。2023年度より必須となるため、オンラインでの受講環境が整っているかどうかがポイント。

【アンケート結果】

Q1 保育者向けのオンライン研修に参加したことがありますか?

Q1 保育者向けのオンライン研修に参加したことがありますか?

83.8%の施設が保育者向けオンライン研修に「参加したことがある」と回答し、オンラインでの実施が主流になりつつあることが分かります。

Q2 参加のきっかけを教えてください。

Q2 参加のきっかけを教えてください。

参加のきっかけは大きく3つに分かれました。回答が多い順に「ウェブでの告知を見て(39.8%)」「自治体からの紹介(27.5%)」「所属する施設からの紹介(24.6%)」となりました。ウェブでの告知等は常に情報収集をすることで、さまざまな研修テーマを選択できます。

Q3 オンライン研修は役に立ったと思いますか?

Q3 オンライン研修は役に立ったと思いますか?

95.3%の方がオンライン研修は役に立ったと回答しており、満足度は高いです。理由としては、場所を選ばず受講できるという物理的要因が多く、その中でも地方の施設の意見として、交通費や宿泊費をかけて首都圏まで出向いていた手間が省けたこともメリットの1つです。また、テーマの選択肢の増加、内容の充実、全国の保育関係者と交流することができる、といった要因もあげられます。

※95.3%のうち、39.2%が「非常にそう思う」56.1%が「そう思う」と回答。

Q4 対面での研修と比べて、学びやすさに違いはあると感じましたか?

Q4 対面での研修と比べて、学びやすさに違いはあると感じましたか?

46.2%が「オンラインも対面も学びやすさに差はない」と回答し、31.6%は「オンラインのほうがより学びやすい」と回答しました。約半数が学びやすさの違いはないと感じていますが、約3分の1の方はオンラインに学びやすさを感じています。

Q5 Q4の理由や対面研修との違いについて感じたことを教えてください。

オンラインも対面も学びやすさに差はない
  • 研修の内容にもよるが、参加する側の意欲次第で対面もオンラインも大きな差異はないと思う。
  • オンラインは自分が落ち着ける場所や手軽に受講できることがメリット。対面は直接会ってのコミュニケーションを取るのがメリットなのでどちらも良さがある。自分の置かれている状況に応じて選択すれば良いと思う。
オンラインのほうがより学びやすい
  • 時間や場所を選ばないため、複数の研修を受講することが可能であり知識量が増える。
  • 資料などはPCを通してはっきり見ることができ、集中しやすいように感じる。
  • 移動不要な点が1番のメリット。オンデマンドは何度も視聴することができるので理解が深まる。
  • 対面よりも質問しやすくなった。
対面のほうがより学びやすい
  • 参加はしやすいが、長時間受ける場合は対面の方が身が入りやすい。また、グループディスカッションなどでの会話がしやすいのも対面。
  • 手元に資料がなく、画面だけでの研修は間延びになった。事前に資料が手元にあるなど工夫が必要だと感じた。

Q6 オンライン研修の受講環境について、改善したいところはなんですか?(複数選択可)

Q6 オンライン研修の受講環境について、改善したいところはなんですか?(複数選択可)

受講環境で改善したい点として回答が多い順に「時間確保」「場所(園内に適したスペースがないなど)」「ツールやネットワーク環境」があげられました。保育中の時間確保の難しさや受講環境の整った環境でないことが主な課題です。

Q7 オンライン研修に「参加したことがない」と回答した方 理由を教えてください(複数選択可)

Q7 オンライン研修に「参加したことがない」と回答した方 理由を教えてください(複数選択可)

Q6と同様に受講する時間の確保や日程調整が難しいなど、環境が原因で参加できていない回答が多くみられました。少数ではありますが、オンライン研修があること自体を知らなかった施設もある点も注目です。

Q8 今後はオンライン研修に参加していきたいと思いますか?

Q8 今後はオンライン研修に参加していきたいと思いますか?

83%の施設が「オンライン研修に参加したい」と回答しました。「保育の質を上げたい」「職員の学びの場を増やしたい」という意見が多数見受けられました。また、感染症の拡大が懸念されている中でも研修を受けられるオンラインの形態にメリットを感じる意見もありました。

※83%のうち、22%が「積極的に参加したい」61%が「参加したい」と回答。

Q9 受講したいテーマ

今後受講したいテーマについて、さまざまな意見がありました。特に多かったテーマとして次の項目があげられます。

  • 保育の実践例「子ども主体の保育」「子どもの発達に関して」「危機管理方法」
  • マネジメント「経営者・管理職向けの内容」「リーダー育成方法」
  • 業界知識「少子化が進む地方の保育園運営・経営について」「これからの保育のあり方や今後の展望」
  • 職員自身に関して「園内コミュニケーションの方法」「先生たちが元気になれる内容」

上記以外にも、保育業界以外の動向などを学ぶことに意欲的な意見もみられました。

Q10 オンラインでの新卒向け研修があれば利用したいと思いますか?

Q10 オンラインでの新卒向け研修があれば利用したいと思いますか?

73%がオンラインでの新卒向け研修を利用したいと回答し、需要が高いことが分かります。

Q11 「利用したい理由」として最も当てはまる理由を選んでください。

Q11 「利用したい理由」として最も当てはまる理由を選んでください。

オンラインでの新卒研修を受けたい理由として、44%と約半数の施設が「どこの施設でも共通である事項について学ばせたいから」と回答しています。36.3%の施設は「自施設だけでは充分な新卒向け研修を整えられないから」と回答しており、新卒の保育士向けに研修をオンラインで実施することができれば、大きなメリットがあると考えられます。

Q12 オンラインでキャリアアップ研修を受講していますか?

Q12 オンラインでキャリアアップ研修を受講していますか?

約7割の施設でオンラインでのキャリアアップ研修を受講した経験があることが分かりました。メリットとして「移動の拘束時間が少なく、いつでもどこでも受講できる」ということ、デメリットとしては「ワークショップがしにくい」ことが最多の意見であり、通常の保育研修と同じ点があげられます。

保育士等キャリアアップ研修について

保育士等キャリアアップ研修とは、保育現場におけるリーダー的職員の育成するため、保育所等の保育現場でそれぞれの専門分野に関してリーダー的な役割を担う方を対象に実施される研修です。専門分野別研修(①乳児保育、②幼児教育、③障害児保育、④食育・アレルギー対応、⑤保健衛生・安全対策、⑥保護者支援・子育て支援)、マネジメント研修、保育実践研修で構成されます。(※1)

※1 厚生労働省 「保育士等キャリアアップ研修の実施について」(令和元年6月24日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/careerup-kensyu.files/guideline010624.pdf

コドモンカレッジについて

https://college.codmon.com/

コドモンでは、こうしたオンライン保育研修の需要の高まりに合わせて、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス事業として「コドモンカレッジ」を展開しています。保育士・幼稚園教諭等を対象に現場で役立つ内容を中心に定期開催しています。日常の保育に活かせる内容から、感染症対策といった緊急時に備えるための内容など幅広いテーマを提供しています。