BTA2023受賞商品発表!

保育園・幼稚園における「子どもの成長」を保護者と共有できる「おうちえん」

本サービスのポイント
  • 「プライバシー」が守られた環境で、簡単に動画を配信できるプラットフォームを提供
  • 新型コロナ感染拡大状況では、保育園・幼稚園と家庭の双方の危機克服に活用
  • アフターコロナにおいても、保育園・幼稚園と家庭の連携ツールとして期待

今春の新型コロナ感染拡大により、日本中の保育園や幼稚園が休園したのは記憶に新しいところです。あの時期は子どもを持つ多くの家庭が大混乱におちいりました。そんな保育園や幼稚園に通えない……という状況を少しでも改善しようと、さまざまな新しいサービスが全国各地でスタートしたわけですが、なかでも注目を集めたのが今回ご紹介するオンライン保育用動画配信サービス「おうちえん」。これは保育園・幼稚園の先生が作成した動画をご家庭に配信するだけでなく、保育園・幼稚園で開かれるイベントの様子などをライブ配信することもできるサービスです。BabyTech.jp編集部は同サービスを提供している株式会社スマートエデュケーションの日下部祐介さん(以下、敬称略)に取材を行い、サービスの概要や開発の経緯、利用した方たちの感想や今後の展開について伺いました。

 

(お話を伺ったのは)

株式会社スマートエデュケーション
取締役 CFO/Co-Founder
日下部 祐介さん

 

「プライバシー重視」と「誰でも使える」を両立させた「おうちえん」

編集部:「おうちえん」の概要と特徴について伺わせてください。

日下部:当社の主なサービスは、「こどもモード」という教育・知育アプリの配信と、「kits(きっつ)」という保育園・幼稚園向け教材の提供です。このうち「kits(きっつ)」は保育園や幼稚園でiPadを利用していただき、独自のICT教育を通じて子どもたちの自主性や創造性を育もうとするもので、「おうちえん」は実はこの「きっつ」の延長線上で生まれました。なお、「きっつ」は学校のテスト対策のようないわゆる「お勉強」ではなく、過去に「情操教育」と呼ばれていたような内容をiPadで楽しく学んでいける教材です。現在400カ所の保育園・幼稚園でご利用いただいています。


「きっつ」は保育園・幼稚園で利用される

日下部:さて、「おうちえん」を作るきっかけとなったのは新型コロナの感染拡大を受けた、「きっつ」を利用されている保育園・幼稚園からのSOSでした。今年の3月末〜4月上旬にかけてのことです。新型コロナで休園となり、保育園・幼稚園と子ども・保護者が切り離されてしまった状況をなんとかしたい……ということで、「オンラインで保育ができる方法はないか」「ご家庭に保育園・幼稚園側から情報を届けたい」などの相談を多数いただきました。そこで当社では、「安心・安全かつ簡単な操作で保育園・幼稚園で撮影した動画を配信できるサービス」を作ろう、という動きになったのです。