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子どもたちの可能性はここから広がる!「Go SOZO(ゴーソウゾウ)Tokyo 2019」イベントリポート

9月23日(月・祝)に六本木グランドタワー42Fで「Go SOZO(ゴーソウゾウ)Tokyo 2019(以下、Go SOZO)」が開催されました。Go SOZOは「子どもたちが可能性を広げ、自身を持てる場」として、自分で作ったプログラミングやロボットを発表する子どもが主役のイベント。子どもたちの可能性とワクワクにあふれた会場の様子をリポートします!

 

プレゼン発表、ブース発表で力作を披露

発表の形式はプレゼン発表とブース発表(展示)の2種類。プレゼン発表では自分で作ったプログラミング作品の動画やデモンストレーションを交えながら、思い思いに披露しました。作品のテーマはシューティングゲーム、占いから登下校時の不審者対策まで実にさまざま。プログラミング教室に通う未就学児から中学生までの子どもたち約40人が自由な発想で工夫を凝らした作品の発表を行いました。

プレゼン発表者にはJAXA教授やIT企業などの最前線で活躍するプロ審査員が作品をその場でフィードバック。「問題に直面した時にそれを乗り越えようとチャレンジする姿勢が伝わってきました」と、問題解決能力だけでなく、大人顔負けのプレゼンテーション能力の高さにも脱帽していました。


プレゼン発表後は客席からもフィードバック。「ワクワク」、「ビックリ」、「すごい!」、「ハッピー」それぞれの気持ちを示して作品を評価します。会場の人たちがどんな気持ちになったのか発表した子どもたちもドキドキ。

プレゼン発表の最年少は4歳の女の子。がんばって発表する姿に客席からあたたかい眼差しが向けられていました。子どものチャレンジを見守ることもGo SOZOの大切なテーマです。


ブース発表ではゲームの遊び方などを作った本人が訪れた人たちに説明を行いました。

数多くの人気ゲームを手掛けてきたゲームプロデューサーも感心しきり。「子どもたちの柔軟な発想に刺激を受けました。将来一緒に仕事ができたらいいですね」

トイレが大好きだという男の子はプログラミング教育ソフト「Scratch」でトイレの水流を見事に再現。実際に水の流れる音を取り込むなど細部までリアリティにこだわったそう。

 

子どもから大人まで楽しめるコンテンツ&ワークショップ

プレゼン発表、ブース発表の合間にはスペシャルコンテンツとして、いままさに可能性を広げ続けている2人の子どもたちが登壇しました。12歳の時に親子で起業したという中学生起業家・加藤路瑛くん(13)が「今をあきらめない生き方」について講演。ロボット世界大会入賞者・小助川晴大くん(10)は超高齢化社会を解決するロボットの開発などについて、それぞれの夢や目標を語りました。高い志を持った彼らからのメッセージに会場の大人たちも興味津々。熱心に耳を傾けていました。


中学生起業家 加藤路瑛(じえい)くん(13)
現在は子どもの生きる力を育む雑誌、子ども版ビッグイシューの立ち上げに奮闘中。


ロボット世界大会で日本人小学生として初の優勝を狙う小助川晴大(はるた)くん(10)

はがせる体用絵の具を使ったボディペイントやVR体験などワークショップも充実。一日中いても子どもたちを飽きさせない楽しい仕掛けがたくさん用意されていました。

イベント後、新しい一歩を踏み出す子どもたちが続々!
2020年2月に池袋で第2回Go SOZO開催決定

イベントを主催したGo Visionsの代表取締役 小助川 将さんにGo SOZOを振り返っていただきました。

Go SOZOを主催したGo Visions 代表取締役 小助川 将さん
「来年2月に6000人規模の会場で第2回を開催する予定です。ご期待ください!」

編集部:参加者からは、どんな感想が寄せられましたか。

小助川:Go SOZOには約800人の方に会場へ足を運んでいただきました。来場者の方からは「初めての体験ばかりでとても楽しかった!」といった感想が多かったですね。イベントが終わる時間になっても「まだ帰りたくない」と言ってくれるお子さんもたくさんいたそうで、主催者として、たいへんうれしく思っています。ワークショップでの体験をきっかけに、今まで関心のなかったプログラミングに興味を持つようになったお子さんもいたそうです。好奇心を持つと、ここまで変わるのかとびっくりしています。

編集部:プレゼン発表やブース発表を行った子どもたちにはどんな感想を持たれましたか。

小助川:作品を発表した子どもたちが審査員からのフィードバックコメントに目をキラキラさせながら聴き入っていたのがとても印象的でした。自分以外のプレゼン発表やブース発表の作品からも新たな刺激を受けていたようですね。

編集部:子どもたちの発表がとても上手で驚かされました。事前にリハーサルなど行っていたのでしょうか。

小助川:いいえ、リハーサルは行っていません。私たちも当日初めて子どもたちの発表を見てびっくりしました。自分が作った作品を一生懸命発表している子どもたちの姿がとても頼もしく感じられました。誰かに何かを伝えるというチャレンジがきっと、子どもたちの自信につながったのではないでしょうか。

編集部:今回のGo SOZOは初めての試みだったそうですが、今後もこうしたイベントを開催する予定はありますか。

小助川:来年2月11日(火・祝)に東京・池袋のサンシャインシティホールにて第2弾の開催を予定しています。今回のイベントを踏まえて、企画内容を見直し、スケールアップをいたします。そして、『子どもの好奇心・夢中を見える化するエデュテイメントTech』へチャレンジいたします。詳細はまだ秘密です。新たなチャレンジ&スケールアップし、子どもたちが未来にワクワクするGo SOZOとなるようスタッフ一丸となって臨みたいと思います!

 

<取材を終えて>

プレゼン発表でたくさんの人を前にしても堂々と発表する姿、ユニークな視点で日々の困りごとを解決しようとする豊かな発想力など、感心させられることばかりでした。小学1年生、3年生の子どもを持つお母さんに会場でお話を聞くと「ロボット系、ゲーム系などプログラミング教室ごとの強みやスタンスがわかってよかった。親自身もよくわからない分野なので、こうしたイベントは楽しいし、理解も深められてよかった」と有意義なイベントだったことが表情からもうかがえました。来年2月の第2回Go SOZOではどんな学びや、気づきがあるのか、今から期待は膨らむばかり。子どもたちの想像力と創造力、そして可能性の広がりを目の当たりにした一日でした。