BTA2024受賞商品発表

タグを認知症患者の外出支援へ活用、MAMAIROの取り組み

「IoT with 介護」が実用化されると、ググッとブレイクスルーが近づいて来るように思います。

落し物追跡タグを開発するMAMORIO、認知症患者の外出支援ツール「Me-MAMORIO」の開発でエーザイと提携

Me-MAMORIO の強みは、持ち運びが容易であるのに加え、GPS デバイスに比べ、非常に小さく軽量であることだ。Me-MAMORIO の狙いは、認知症患者の尊厳を保ちつつ、彼らが以前そうしていたように比較的安全な状態で、自由に外出できるようにすることだ。

最大の問題は、高齢者にどうやってスマートデバイスを身に着けてもらうかです。この手のソリューションは。スマホを持ち歩くことは原則無いですし、衣服も着替えられたら終わりだし、靴に仕込むにしても交換が大変。個人的に面白いなと思っているのは、スマート数珠。数珠のようなデザインにして手首に巻いてもらって、防水になっていると身につけてもらいやすいのかな、と。

ただ、bluetoothだと最大30メートルしかキャッチできないので、見守るヒトが常に高負荷になる問題はなかなか解消されない。低コスト・軽量・バッテリーが持つというメリットは大きいけど、過去に紹介したBluetoothで高齢者を見守る取り組みを行った、京都府長岡京市の失敗談にあるように、 タグを持って出たけど受信器に感知されず大阪に行っていた、という問題をどう解決するのでしょうか。

IoTで解決するキラーコンテンツだと思うので、今後の展開に期待しています。